井沢式「日本史入門」講座〈1〉和とケガレの巻



井沢式「日本史入門」講座〈1〉和とケガレの巻
井沢式「日本史入門」講座〈1〉和とケガレの巻

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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「議論しコンセンサスを得ることは万能ではない」ということ

読み物として優れています。
ぐいぐい読ませる力がある。
あまりにも面白いので一気に全部読んでしまいました。
確かに現在の教科書の歴史認識には問題があるね
…というのはこの井沢さんという人は歴史全体を通史として見ているんです。
教科書は確かに断片としてしか歴史を捉えないから、分析力に欠ける。
通史として見ることで総合的な分析ができる。

まったく時代の異なった出来事の共通性を発見する。
そうすると何ができるかというと、日本人全体の精神構造についての分析が可能になってくる。
で、その精神構造がすごく面白いです。
「そんなものが自分に影響を与えているとは思わなかった」というものが影響を与えている。

精神的な方向での日本の歴史追求は実は始まったばかりで、
もっともっと奥が深いものなのかもしれない。
この人が言っていることはほんの始まり、「こういう視点もある」という指摘なのかもしれない。
(「指摘する」っていうことに意味があるだけじゃなく、その指摘内容も面白いんだけど)

日本の本当の宗教が何なのかがわかる。
「集団対話主義」みたいなことが日本の心らしい。
うーん、日本ってはじめから議会制に対する適性が高かった(?)んですね。
戦国時代など一部の時代を除き、古代からずっと議会制だったということか。

この内容が学校の授業で教えられるようになるといいと思います。

そして宗教ってのはフィクション、嘘を含むものだってことを明確に教える必要がある。
というのは「議論すること」への盲目的な信仰が我々の中に存在する、
ってことを本書は指摘しているからなんです。
そんな信仰が実際に我々に害を与えている。(談合とかね)
「議論しコンセンサスを得ることは万能ではない」ということを
日本の人たちははっきり認識する必要があると思うのです。

逆説の日本史概論

 小学館から出ている「逆説」シリーズは、古代から時系列的に出来事を連ねている構成ですが、本書は井沢史観(?ていっていいのかわからないけど)に基づいて、日本史をその精神性から解読していく構成です。あの膨大なシリーズを読もうと思いながら萎えている方は、この本から始めてもよいかも。
 ★4つなのは、本文の内容ではなくて、本文の編集構成が気に入らないから。装丁はすごくかっこいいけれど、あのビッグサイズのフォントで本文抜粋の囲みページが、巻頭だけならともかく、本文に多すぎてジャマでした。いちいち重要ポイント箇所を強調してもらわないと内容が理解できないくらい、読者はバカなのでしょうか? そもそも長い文章の嫌いな人は、こんなページ数の本は買わないと思います。
 とはいえ続刊に期待。
読みにくい構成の本にするのはやめてくれませんか?

 内容はいいのに、ページの構成が落第点です。どういう編集者が本作っているのだろうかと呆れます。というのも、本文頁に大きな字のコラムが(それも本文の内容とほとんど重複する)たくさん挟まっているのですごく読みづらいのです。書店で見て、内容には惹かれたけれどいかにも読みにくそうな本だったから買うのをやめてしまいました。
 頼むから本文を落ち着いて読ませてください。本文の内容が本1冊にするには薄すぎるので、こういう構成にしてごまかしているのですか? どうやらこれって、徳間書店に特有の編集方法のようですね。フルフォードの9.11の本もこういう構成にしてあったから。

逆説の日本史の入門編、かな

 徳間書店からの著者の新刊は久々。
 井沢氏の著作の良いところは、著作毎に発言のブレが少ないこと。
 もっとも、これは読みなれた方にとっては、この記述とか見解は前に同氏の別の著作でも何度も見掛けたフレーズだなぁ、という新鮮味を失わせるデメリットもある訳ですが、逆に初めて氏の著作を読む方には、著者が常々強調している見解がどれを読んでも、きちんと載っているので発言のコアな部分は必ず伝えられるということ。
 右と言わず、左と言わず、とかく、時間が経過すると、前の著作で書いていた主張とまるきり違うじゃん、でも、そのことはスルーしてしまうという著述家、文化人、漫画家の多い中で、考えを改めた場合は概ね、著作中で告白している姿勢は貴重。好感が持てます。
日本史の基礎として

序章:既存の歴史学が『本末転倒』であると談じる理由 6項目

第1章:世界史との比較無しでは、日本史の『特異性』が見えてこない!! 7項目

第2章;文明の個性が『宗教』に集約されるのはなぜか!? 12項目

第3章:日本人が知らない日本固有の信仰-それが『和』である! 8項目

第4章:歴史から失われた『真実』は、こうすれば突き止められる! 16項目

第5章:『武士』と『差別』の根源?日本人が最も忌み嫌う『ケガレ』とは何か!? 9項目

第6章:時代を超えて日本人の歴史を貫く『言霊』の魔力 10項目

以上、大まかな章を上げましたが第3章から本書の核心的テーマ『日本固有の精神(信仰)』に迫ります。そこからの捲くし立てるような氏の説は圧巻でした。
西洋の思想や言語に至るまでの文化の理解に必要不可欠な聖書やギリシア神話の知識のように、『日本史』を学ぶ上で大いに役立つ基礎になることと思います。



徳間書店
井沢式「日本史入門」講座〈2〉万世一系/日本建国の秘密の巻
井沢式「日本史入門」講座〈3〉天武系vs天智系/天皇家交代と日本教成立の巻
井沢式「日本史入門」講座〈4〉「怨霊鎮魂の日本史」の巻
逆説の日本史〈15〉近世改革編―官僚政治と吉宗の謎
仏教・神道・儒教集中講座 (徳間文庫)




遺跡保存を考える (岩波新書)

医療殺戮―現代医学の巨悪の全貌

井伊直政―家康第一の功臣 (光文社時代小説文庫)

井上ひさしの大連―写真と地図で見る満州 (ショトル・ミュージアム)

井上成美 (新潮文庫)

井沢元彦の英雄の世界史

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一の富―並木拍子郎種取帳 (時代小説文庫)

一外交官の見た明治維新 下  岩波文庫 青 425-2

一外交官の見た明治維新〈上〉 (岩波文庫)




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